屋台裏ノート

OZMAFIA!! 感想・考察なぐり書き

【2017/3 追記】ラヴ♥コレクション 2016 in Autumn 参加のお知らせ

二次創作の話。

たぎったときに書くという心構えで時々、小説を書いています。
やっとイベントに参加できる環境になったので、
ぼちぼち書いていたソウ×フーカの短編をまとめて本にしました。

通販のお知らせ

ラヴコレクション 2016 in Autumn
無事に終了致しました!
初めてのサークル参加でしたが、楽しく過ごすことができました!
ありがとうございました。

頒布しました小説本をpixivboothにて通販致します。
サンプル載せてありますので、参考にどうぞ。
yataiura-note.booth.pm


通販終了いたしました!ありがとうございました。
次回は`2017年5月のラヴコレ参加を予定しております。2月に参加できなかったのが悔しいのでがんばります。

それまでは、またマイペースなぐだぐだ考察感想ブログに戻ります。


以下、今回のお品書きです。


◆11月3日(木・祝)東京流通センター
◆ラヴ♥コレクション2016 in Autumn
◆スペース【う23】屋台裏ノート

にて頒布予定です。

サンプルはこちら

ほか、ロビン・フッド×フーカのコピー本を予定しています。
また、イベント後の通販もできたらと考え中です。

自分の中で考察と創作の場を分けていたつもりでしたが
このブログの名前をサークル名にもってくると
これ以外にないというくらいしっくりきました。
マイペースながら続けてきたので愛着があります。

いつか考察本も作ってみたいです。

今は「ソウフーの本を!生み出したぞ!自分の手で!」という気持ちでいっぱいです。
会場では初めてのサークル参加に緊張で震えて座っていると思います。
そっとお立ち寄り頂けましたらうれしいです。

イベント公式サイト 
乙女ゲーム全般オンリーイベント

【アニメ第8話まで感想】私だけが覚えている「フーカさん」

アニメ8話まで見ての感想。
不穏さに悶えてぐるぐる考える事こそオズマフィアの醍醐味。毎週思うけど、4分でこんな頭抱えるんだからもし30分だったら爆発してたんじゃないかな。

記事の後半でほんのりゲームの真相ネタバレ気味です。

フーカさんを探して

アニメ・オズマフィアの中にフーカさんは「いない」。
エンディングで絵を描きながら眠りこけている、のがおそらくフーカさん。8話までまだ明言はなし、存在についての言及もなし。

主人公はあくまでスカーレット。それは、乙女ゲームのいわゆる夢思考への配慮として、プレーヤーから独立したキャラクター・フーカさんを出さずにいるのかと思っていた。

でも、どうもCパートの様子がおかしい。
Cパートそのものはディアラヴァのアニメのように視聴者へ語りかける夢まっしぐら仕様のはずなのに、彼らの言葉は「フーカさん」ではなく、他の「生徒」、いやスカーレットに向けられているように感じた。

薄々わかっていたこの違和感、8話まででもう認めざるを得なくなっている。

Cパートは誰に話しかけているのか

1話「ようこそオズ学園へ」カラミア先生

お?まだ居たのか。
俺もここからの眺めは好きだな。どんな動物が住んでるんだろうとか、どこかに宝が眠ってるんじゃないかとか、考えるだけでわくわくする。
子供っぽいって?教え子に言われるとは、参ったな。先生は、れっきとした大人ですよ?なんてな。
お前が不自由しないように支えてやるから、一緒に楽しくやっていこう。

話し相手:「教え子」「お前」
いやー「れっきとした大人ですよ?」のあたりのカラミア先生ずるいー!このずるさに、誰に話してるとか知らんもうかっこいいからいいや、ってなってしまう。1話というのもあって、まだフーカさんが相手だろうと思っていたあの頃。
フーカ100%:スカーレット0%

2話「救済」キリエ先生

今日こそ早く帰れると思っていたのにあのクソ馬鹿が。
は、誰かと思えばあなたでしたか。
図書室で勉強していたと?無駄な努力、ご苦労様です。本当のことを言ったまでですよ。
いささか面倒ではありますが、馬鹿を導くのが教師の役目でもありますしね。
優しくはしませんから、覚悟、して下さいね?

話し相手:「あなた」「馬鹿」
文字だったら「あなた」が「貴女」なのか「貴方」なのかわかるのに!馬鹿扱い、優しくはしませんから、というのはフーカさんに表向き塩対応なところだろうか。ただ、「女性には直接的な言葉で罵倒はしない」というキリエさんルールからは少し外れるのかな?
フーカ90%:スカーレット10%

3話「補習部」アクセル先生

よし、完成だ。
……ん?それほど驚くような事だろうか。家具を作るのは家を建てるより簡単だ。……だろう?
僕はキリエみたいに頭が良くないし、カラミアさんほど社交的でもない。優れているところはあまりないが、生徒の役に立ちたいとは思っている。
だから、遠慮なく頼ってほしい。約束だ。

話し相手:「生徒」
「……だろう?」がとってもアクセルー!キリエさん、カラミアさんと自分を比べるところはまさにフーカさんに告白するところなので話し相手のイメージはフーカさん側に引っ張られる。でも、フーカさんみたいな女の子相手にこうもすらすら話せるのかアクセル先生?先生だから耐性ついたのかな?
フーカ90%:スカーレット10%

4話「食堂」シーザー

おい、貴様、止まれ。そう怯えるな、今は殺さん。
昼はあの肉の塊に邪魔をされたが、貴様に伝えるべき事がある。この学園は俺の庭だ。この剣で八つ裂きにされたくなければ、おとなしくしていることだ。
寄り道せずにさっさと帰れよ、クソガキ

話し相手:「貴様」「クソガキ」
く、くそがき……!?
Cパートが対フーカさんじゃないという最初の引っ掛かりはここ!シーザーさんいくら口悪くても殊にフーカさんをクソガキ扱いはしない、よね?でも帰りを気遣うところは警備員の鑑だ。
フーカ50%:スカーレット50%

5話「手紙」ソウ

オズとグリムはずっと争ってるんだ。物理的に。そう、物理的に。爆発物とか、銃とか、刃物とか。
これが、この学園の日常だ。
怖いって?最初はみんなそうだよ。オレもたぶんそうだった。覚えてないけどね。
大丈夫、キミのことはちゃんと守るから。大事な大事な、生徒だからね。

話し相手:「キミ」「大事な生徒」
ソウー!ソウー!!覚えてないってどういうことー!大事な大事な、って大事なことだから2回言ったのー!相手がフーカさんだとは確信が得られず、スカーレット説を覆せないまま次週へ。
フーカ50%:スカーレット50%

6話「襲撃」スカーレット

この学園に来てから、変なことが起こってばかりだ。怖い警備員に追いかけられたり、意地悪な先生に目を付けられたり。僕はただ、静かに、穏やかに生きていたいだけなのに。生きるのって、大変だな。

話し相手;なし
独白だー!もうこれはスカーレットなのかな!「生きるのって、大変だな」っていうのはゲームの中でも言っていたセリフ。
フーカ30%:スカーレット70%

7話「ドーナツ」ハーメルン先生

どうした?食べないのか?毒が入ってるのか心配してんのか?
んー、美味い!ほら、大丈夫だから食えって、な?
でないとぜーんぶ食っちまうぞ。そう、それでいい。いっぱい食って大きくなれよ?
ライバル校の教師に言われるのは心外だって?職業柄、ガキの世話をするのは好きなんだ。
今は見逃してくれよ、な?

話し相手:「ガキ」
大きくなれよ、もうスカーレットだね。でもそうすると、オズアニのストーリー中もだけど、スカーレットがグリムのことを覚えていないのがつらい。このハーメルン先生はスカーレットをわかっているのかなあ。
フーカ10%:スカーレット90%

8話「生徒会長」パシェ

今朝は取り乱してすまなかったな。
キリエが部費を着服していた件だ。本来はあやつと私とで解決せねばならぬことなのだ。
だが、どうしてあやつとつるんでいる?
成り行き、か。貴様は不幸を背負いやすい人間なのかもしれないな。
私は、全生徒の味方だ。いついかなる時も力になると約束しよう。

話し相手:「貴様」「生徒」?
フーカさん相手なら「貴様の味方」になる気がする。不幸体質スカーレット(´;ω;`)8話で気付いたけどパシェもシーザーさんも「貴様」って呼ぶんだな。
フーカ10%:スカーレット90%

結論

結局、「スカーレットではない」あるいは「フーカさんである」につながる発言はなかった。やっぱり、みんなが話しかけているのはスカーレットなんだろうなー。フーカさんの可能性を10%残しているのはフーカさんを期待している分。それを差し引けばもうスカーレット確定なんだろうなと考えている。

「私だけが覚えている」のデジャヴ

オズアニを見ている息苦しさ。

主人公としてのフーカさんが大好きで、物語としてCPとしてフーカさんがそこに存在する意味の重さが好き。だからアニメで彼女が「いない」世界が延々と続いていることに息苦しさを感じている。

攻略キャラ総出で話は進むのに誰もフーカさんの話をしない。スカーレットが主人公でフーカさんは「出ない」ということが明言されているなら割り切れる。

なのに、エンディングにはフーカさんが居るの!
彼女はみんなの絵を描いているの!

これはどういうことなんだろう?いつフーカさんはアニメ本編に出てくるんだろう?エンディングで寝ている理由も気になって焦れったい。まさかフーカさんの夢オチはないでしょ……?

スカーレットのお馬鹿具合はかなりフーカさんと近いと思うんだけど。
もしかすると、スカーレットに見えているのが実はフーカさんだった……?ヘングレのこともライフルの使い方も知らない、あれはフーカさんだった?え、じゃあなんでスカーレットって呼ばれてるの?

アニメのスカーレットを否定してるんじゃないんだ、フーカさんがそこにいないという状況にとても違和感があるんだ。この、話数が進むとともにじわじわと演出されているような、気付かざるを得なくなっていく作られた「違和感」!

フーカさんを探しながらはっきりとわかったのは、私だけがフーカさんを覚えていること。
フーカさん!私は覚えてるぞー!という気持ち。泣きたい。

そしてこの気持のデジャヴ!
これ、もしかしてゲームのキリエさんの気持ちを追体験しているのでは……?
「自分だけがあの子を覚えている」、あのキリエさんのやりきれない日々をトレースしているのでは?

うわー、キリエさん!!
これは、これはしんどいです!うわー!

本当にそういう仕掛けなのかはわからないけど、仕掛けかねないオズマフィア。8話まできてなかなか真相も見えなくて悶々とさせられる気持ちの昇華の方向としてひとつ。





余談・ソウのこと

5話Cパートのソウはエピローグのソウに見えてしまった。あの、真相を淡々と、むしろちょっと楽しそうに語り出すソウ。「大事な大事な生徒」ってどういう意味なんだろうね。

共通ルートの行き着く先、エピローグのソウに対しては大人げないくらい嫌いな気持ちがあるし、一発はたきたい気持ちもある。そしてソウフーのソウではない、共通ルートのような愛嬌を振りまくでもない、アニメのソウは見ていてとても苦しい。

ソウフーのソウが発動するのは非常にレア条件なんです。フーカさんもいない、ソウのルートにはならないアニメにそんなソウが出てくることはきっとないんです。それがわかってるから、絶賛ソウフーハッピーハッピー教モードの心と脳には負担が大きいです。


9話まだ見てないけどCパートはソウなのか。
おっ またエピローグの続きやるか? お?お?
エピローグのソウとは殴り合う覚悟で生きてる。

12話までどうなるのか本当にはらはらします。こわい。



おわりヾ(⌒(_•ω•)_

「居場所」を見つける物語なのかもしれない

アニメを3、4、5話と見ているんだけど、学園パロの下に何を隠しているのかわかるようでわからない状況にもやもやして感想もまとまらず爆発しそうです。頭抱えている間にどうやらこのブログに引っ越して1年経ったらしいので、原点に戻ってツイッターでは文字数が足りなかったことを書きます。

>> 以下、OZMAFIA!! PC版、vita版、キャラソンとアニメのネタバレを含みます。

我が家より素敵な「居場所」、キリエとフーカ

グッズのオズ3周年記念ノート*1の裏にスウェーデン語(またか)の文章があったのをだいたい和訳した。
スウェーデン語→英語→日本語

むかしむかし、とある少女とその愛犬は竜巻によって魔法の国へとさらわれました。
彼女は魔法の銀の靴を履いて、エメラルドの街の強力な魔法使いに立ち向かい、
家に帰すようにと頼みます。
その道中彼女は、同じように魔法使いに頼みたいことがあるという
おかしな友人たちと出会います。
その道はたくさんの試練であふれていたでしょう、
しかし、旅の一行はエメラルドの街へたどり着き、
彼らの願いはかの強力な魔法使いによって叶えられました。
この話の結末をあなたは知っていると思うでしょう、しかし、
もしその少女が「我が家より素敵な場所はない」ということを知らなかったとしたら、
どうなっていたでしょう…?


だいたい原作「オズの魔法使い」のあらすじだった。特に目新しい内容ではない中で、「もしその少女が「我が家より素敵な場所はない」ということを知らなかったとしたら」という最後の文言が気になる。英語版の宣伝から目にするようになった。英語圏にはオズの魔法使いからのひねりをポイントにすると説明しやすいのかもしれない。でもオズマフィアがそんなスタートだったなんて知りませんでした3年目の新事実。

「オズの魔法使い」のドロシーが「我が家より素敵な場所はない」という結論に至らなかったら、
から始まった物語。というところから考えると、オズマフィア自体がまた別の物語に見えてくる。

すぐに思い浮かぶのはキリエさん。エピローグの「いってらっしゃい、フーカさん」からつながるグランドエンディングの「おかえりなさい、フーカさん」。ドロシーの「我が家」をドロシー自身から伝え聞いていたカカシ、その記憶を持ったままのキリエさん、「我が家」を知らないフーカさんにとって「我が家より素敵な場所」となったオズファミリー。共通エンドフーカさんの居場所たるオズを象徴する慈愛のようなセリフ。

一方でキリエさんのルートに入ればフーカさんがいるオズファミリーという居場所に戻ってくるキリエさんもいる。キャラソンの終わりに雨が降る外からどこかの扉を開けるキリエさんと、雨に濡れて帰ってきたキリエさんを出迎えるアフターエピソードのフーカさん。「Words are worth」というタイトルとBGM、フーカさんの「お帰りなさい」が雨の冷たさを打ち消す。

「オズの魔法使い」とは違った道を選んだドロシーにとっては塔の上が「我が家より素敵な場所」。ドロシーの思いが巡り巡って、「カンザスの家より素敵な我が家」という居場所をフーカさんがキリエさんの元で見つけた。そう思うと、二人の「いってらっしゃい」「ただいま」が今まで以上にはっきりとフーカさんの居場所を示してあたたかく聞こえると同時に、やはりドロシーやキリエさんの喪失感もより深く悲しく響いてくる。そしてその落差はいつまでもつきまとうものだからこそ、幸せを噛み締めたくなった。

「塔」という居場所、ソウとフーカ

ウォールフガング贔屓の目で見ると、オズファミリーや他のエンドでフーカさんと「一緒に帰れる」ことってとても羨ましい。シーザーさんもソウも存在の根源がドロシー自身だから、フーカさんの居場所になるには矛盾がより色濃く見えてしまう。

それでもシーザーさんはそこからフーカさんを迎えに行くだけの力があった。フーカさんを守りフーカさんのために発揮される力。反対にソウは運命から連れ出せなかったというコントラスト。それだけ強く自分たちと結び付けられた運命からフーカさんを連れ出そうとまで決意した個別ルートのソウの意思には涙が止まらない。

泣いたといえば最近探検バクモンの東京タワー回*2見て泣いたのは、オズの街の「塔」を思い出してしまうからだった。

東京タワーもエッフェル塔も、街を象徴するイメージの背後には歴史がある。
「塔」というものには、建つに至った時代の流れやその地盤となる風土に立した意義があるんだよな。
空間を大きく占拠しているからという理由だけではなくて、そこに建てられた経緯があるからこそ人々は立ち止まって塔を見上げる。その視線に思いが宿るからこそ、塔が居る景色にも思いが塗り重ねられていく。

オズマフィアの塔は、オズの街とともにそこに「現れた」。住民たちはそれと同時に生まれたのだから、塔は彼らによって建てられたものではない。

まずそこに、「ドロシーの居場所」という意味があった。塔のはじまり、あの街で形を持った瞬間に込められた意味、それは他ならぬドロシーによって住民たちに与えられた。塔と、街と、住民たちと、いずれもドロシーの魔法によって生まれたもの。母であり神であるドロシーが住むはるか雲の上、住民たちは塔を見上げてどれだけの思いを注いだのだろう。

その関係は、ある日ドロシーが消えソウが生まれたことで一変する。「旅を終えたドロシーが、人間になったカラミアたちのそばにいるための場所」という、塔がそこにある意味、そこに建てられるまでの物語は、「てっぺんに王様が住んでいる」なんて伝説に書き換えられた。

ドロシーを取り戻すために人々の記憶からドロシーの存在を消し、同時に塔の意味を変えたソウ。それでも、人々が塔に向ける視線、そこに注がれる「思い」という形を奪うことまではしなかった。この点に、塔としてのソウ、ドロシーのために生まれてきたソウの思いがある。

「塔のことは誰も気にしてない」なんて言って、それでも自分は塔のそばで店を開いている。フーカさんの前でなんとなく塔の話題を出してみる。「忘れられた塔はどうなってしまうんだろう」、どうでもよくなってしまえば、取り壊されるかもしれない。

もしかしたら、ソウ自身が塔と住民のつながりを絶つことにためらいがあったのかもしれない。「思い」の流れを断ち切ることで塔の存在まで無関心に忘れられてしまうことを恐れたのかもしれない。ソウにとっては自分自身の存在を忘れられてしまうことだから。自分があの世界に生まれ存在する意味と、何より、ドロシーの帰る場所が失われてしまうということだから。

ソウのしたことはあまりに独善的だけど、ただドロシーの居場所、ドロシーと自分の居場所を守りたかったという強い気持ちがあったはず。(ソウの功罪を天秤にかけるのは本当に胃が痛みだすからやめる)

個別のルートに入った時点でソウの目標はドロシーからフーカさんに変わってしまうけれど、するとソウにとっての居場所はまた違った意味を持って、フーカさんへの思いと一緒によりいっそう愛しいものになる。

ソウのセリフで「居場所」を意識させるのは、「想い出の中に住まわせてくれて、ありがとう」。フーカさんと離れてしまうPhantomエンドでの言葉。井口さんの優しさに切なさの差す話し方といい、「想い出に住まう」という言葉の選びといい、得体の知れない幻のようなものとなってしまったソウのそれまでが凝縮されている至極のひと言。

離別のあと、塔に寄り添うフーカさんの夢に現れたソウが語る言葉はなだめるような優しさ。生まれた時すでにフーカさんからこぼれ落ちていた場所。ドロシーと過ごした思い出がたくさんつまった場所。そこに「住まう」存在になっ(てしまっ)た結末と、それを、ソウとの思い出の場所としてフーカさんが大切にしていること。

共有できないものはたくさんあるけど、二人をつなぐ居場所はずっと守られていく。静かな希望が灯される、塔の下の二人のやりとり。それだけでも、ソウとフーカさんにとって救いになってくれたら良い。



余談・アニメオズマフィアと「居場所」の予感*3

――キリエは、とにかく長ゼリフが多いですからね。そして本当に長い。

興津:今回は3分アニメですけど、3分ずっとしゃべってたらどうしよう!?って。キリエならあり得るんですよね。

梯:こっちは相槌うってるだけみたいな。

興津:今後も、そんなことがないようにちょっとだけ祈ってます。あったらあったで面白いですけど。

梯:その割を食うのが絶対にアクセルなので……僕はないように祈ってます。アクセルの居場所は残してやってください!

意味も文脈も違うんだけど、梯さんの「居場所」って言葉がちょっと嬉しかった。

居場所居場所、と考えているとアニメの方もそういう話に見えてくる。でも答えはまだまだわからないことばかり。スカーレットはどこから転入してきたのか*4、スカーレットはじめウォールフガングやハイジ、長靴まで「オズファミリー」傘下に吸収された形なのか。Cパートでカラミア先生たちが語りかけるのは「フーカさん」なのか、「フーカさん」はどこにいるのか。

「この学園は俺の庭だ」と言うシーザーさん、「学園長」としてすべてを俯瞰しているようなソウ。ウォールフガングの印はどこにもない。ファミリーマークがあるのはオズとグリムだけなのかな?

あと学園長は塔と関係があるのか、何よりアニメ世界と原作の関わりはどうなっているのか、というあたりの疑問で頭抱えてしまって大変。

気になるところが多すぎる。はやく6話が見たいです。


おわりヾ(⌒(_•ω•)_

アニメ「OZMAFIA!!」公式サイト

*1:

*2:

*3:(ハリポタ感ある)

*4:グリム学園から来たとは明言されていない、かつグレーテルを知らないという謎

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