オズ舞台のお礼を伝えに行った話
① 舞台オズマフィアでソウ役だった赤澤さんの握手会に行った
② 赤澤さんの手はふんわりしていた
ということをまず書きたいんだけど、思い返すにつけ
③舞台オズマフィアが結論最高だった
という気持ちで胸がいっぱいなのでどっちも書きます。
※舞台、オズマフィア真相のネタバレがあります
私は舞台オズマフィアで初めて、赤澤遼太郎さんのことを知りました。
舞台のソウが最高だったので、直接お礼を伝えたくなり、思い切って会いに行きました。
周りはふわふわしたかわいいファンの人たちばかりで、一緒に並んでいて照れるほどドキドキしました。
はいゆうさんの写真集を初めて買った
はいきん と うできんが すごい
ことの始まりは、舞台オズマフィアの制作発表会。
ソウのイメージに合わせて、白いシャツで現れた赤澤さ ん。惜しみないビッグスマイルは眩しすぎて困った。一番の印象は「ソウにしては顔が良すぎる」でした。
赤澤さんが「ゲームを進めている」と言ってくれたことに、それはもう、テンションが上がりました。
恋愛ゲームという点を、「主人公としてイケメンにちやほやされるの、照れるけどおもしろい」とにこにこ話す赤澤さん。この人なら、ソウというキャラクターのこともおもしろがってくれるんじゃないかと思いました。
ひとしきり興奮した帰り道、赤澤さんは公演までに真相までたどり着くのかということと、真相を知った赤澤さんはソウのことをどう思うのかと、少しざわざわしてしまいました。
実際見に行った舞台では、ソウの真意は深く語られず、反面、はっきり黒幕として描かれていました。
ハーメルンルートに準じ、ゲームと同じメインストーリーが展開され、セリフとセリフの間、セリフの裏の行動が可視化されていく。
キャラクターたちの背後で暗躍(物理)するソウ。
ゲームよりも、黒幕っぷりが明らかでした。
シーザー、ハーメルン、スカーレット。
「その時そこにいたのはソウだろうけど、もしかしたら、違ったかもしれない」、ゲームではすべてを語らないことで与えられていた余白が、舞台でキャラクターたちが動くに連れてひとつずつ真っ黒に塗りつぶされていく。これまでゲームの中ではっきりと答えが示されていたわけではなかったので、ソウ贔屓としては、余計なショックを受けてしまったところがありました。
まあこうなりますよね。でもここからゲームに触れてもらえたら、ソウの行動の意味がわかってもらえたら、いいよね。てかそもそも、オズマフィアという作品が舞台化した事自体が夢みたいなもので、キャラクターが板の上で動いて考えて話している、生きているということが幸せなので何でも良いんです。
と、面倒なショックもこじらせつつ、逃避したポジティブさで感想をまとめて納得したりしていました。
それが最終日、突然の演出変更。
それまでのエンディングとは少し違う、ソウ、フーカ、シーザーの選択。
ソウがドロシーに語りかけるという、真相でのソウが舞台の上に表れた時、嗚咽が止まりませんでした。
そこにいたのは、「ゲームの立ち絵ではない」表情のソウでした。
震える声、差し出された手、ライティングで強調されキラキラと音を立てそうな目元。
これまで街の住民を巻き込んでやってきたことの目的。ソウ自身の生まれた目的をやっと、やっとの思いで果たした姿。
これこそ、オズマフィアが舞台になったひとつの意味であり、赤澤さんによってソウが演じられてきた答えでした。
(もちろん他にも、他のキャラクターにも、そういう場面がたくさんありました)
本来であれば、いくつものルート、いくつものエンドを重ねた上で見えてくる真相の、その中でも言葉少なにしか語られないソウの強すぎる思いを、見つけてくれてありがとうございました。
ここまで真摯に、ソウというひとりのキャラクターに、オズマフィアという物語に向き合い、汲み取ろうと心から手を伸ばしてくれて、その答えを私にも見せてくださって、ありがとうございました。
一生忘れることはないでしょう。
赤澤さん、ありがとうございました。
と、いうようなことを伝えたくて、握手会に行きました。
ポスターとか写真集でさえかっこよすぎてどこ見たらいいかわからないのに、赤澤さんご本人に会えてしまう緊張。
「オズマフィアめっちゃ好きなんですけど、舞台のソウ、最終日まで、最高でした。ありがとうございました」
と、練習したかのようにはっきり言うことが出来ました。
「良かった!!」
と、120点のビッグスマイルいただきました。
手のひらが柔らかくて、ふんわりしていました。
ホテルブレッドかファーファか。
写真集、大切にします。
「単純に“キャラが前にいる”ということだと思います。今まで小さな画面とかでしか観られなかったキャラクターが、生身の人間として自分の目の前に立ってるということがすごく感動的なんだなと思います。僕自身アニメとか好きで、原作も知ってる2.5次元の舞台を観に行った時は、『ああ、あのキャラだ』と感動を覚えたりするので、視覚的にも聴覚的にも“目の前にいる”ということが人気の要因だと思います」(赤澤)
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また赤澤さんのソウが見たいなあ。
オズ舞台、ほんとに最高だったんですよ。ひとりひとりのキャラクターが見事に生きていて。こんなに幸せなことがあるかな。
オズマフィアのストーリーは、説明するのがとても難しいものです。
キャラクターが多く、複雑な関係性。世界も複層的で、真相を知ると全く違って見える物語。しかも、その真相を見るには道のりが長いという、ファンからすると必ずしも万人には勧めにくい面があると思っています。
この物語にお仕事として関わった人たちが、それをどう捉えているのかはわかりません。でも、そのおもしろさを見つけて、その人の中で消化して、増幅させて、表現してくれる、共有してくれることに、興奮してやまないし、やっぱりオズマフィアという物語の強靭さに感服してしまいます。
演出の変更があると知った時には、大変驚きました。舞台自体に馴染のない私には、そもそもこういう「変更」があることが新鮮で、舞台は生モノなんだと気付かされました。それが是か非かはさておき。
コミカライズやアニメで味わってきた「セリフの間」が描かれることの威力。
舞台のそれは、ある場面では天国であり、全編を通しては地獄であり、最終的には涙として胸を満たしていきました。
この作品が好きでよかったなあ。
で、はやくDVD届かないかな。
おわりヾ(⌒(_•ω•)_
オズステ2回見てやっと走り書きくらいの言葉が出てきた
オズマフィア舞台、原作の真相の解釈でああでもないこうでもないと苦しんできた人間は脳みそにグレーテルの手榴弾とキリエさんの齧ったパンとウォールフガングのシーザーサラダをぶち込まれて流れ星になりました✩︎⡱本望です✩︎⡱
— つけ菜 (@2kena14) 2017年9月7日
しばらくぶり過ぎて見出しの付け方も忘れてしまっていたのでキリエさんにしばかれたい。
オズステ、圧倒的原作再現から補完まで、素晴らしかったです。
成仏できる。
成仏しかけて言葉も奪われかけたので、なんとか書き残したい感想メモ。
正直、シークレットミーティングで舞台化が発表された時は反応に困りましたが、
実際に会場に入って、ステージに掲げられた紫色の本が目に飛び込んできた瞬間から、涙腺が緩みっぱなしでした。
BGM、キャラクター、背景、セリフ、展開。
原作を丁寧になぞりながら、ドラマチックに要素がつながっていく。
抵抗もなくのめり込んだのは、キャストがキャラクターとほぼイコールになっているという何よりも欠かせない前提がゆるぎなくそこにあったからでした。
特に、奥谷ハーメルンさんのアッパーな狂気と湯本ロビン先生のダウナーな狂気の絡み合いが素晴らしい。
キリエさんは2次元の存在と思いきや、イベントで興津さんがキリエに見えた3次元だけではなく、山口キリエとして2.5次元にも存在しているという発見。
各ファミリーのソルジャーや、街の住人までひとりひとりが「オズマフィア」の登場人物として生きていて、その景色を眺めていられる幸せ。
回を重ねたことでより生き生きと鮮やかになった景色に、また幸福度は上がっていく。
原作を大事に、というオズマフィアの姿勢は、舞台においても貫かれていました。
しかし、舞台オズマフィアはこれまでと違う。
今回のオズマフィアは、あえて真の姿を全面に出し、原作の真相で胃を痛めてきた人間をちろちろと炙るようなやつでした。
この胃痛こそオズマフィアだ!たまらん!
オズマフィアには、個別ルートをすべてまわったあとに見られる真相があります。
その真相にも、エピローグがあります。
それでも描かれない隙間、ヘンゼルとグレーテルのパンくずのような、ある筋道に見える余白があって、その筋道をプレーヤー各々が想像するという楽しみがあります。
PC版発売後、様々なメディアで、様々な人の目を介して、オズマフィアの物語は描かれてきました。
いくつかの小さな「余白」は補われ、派生の先で新しい輪郭となっていきました。
舞台オズマフィアは、とても大きな余白を真っ黒に染めていかれる感覚がありました。
舞台の上にあったのは、私が一番見たくない、一番受け入れたくないソウの姿でした。
しかしながら、これまで散々、ソウの罪や理由、存在の根源や性質についてぐだぐだと考えてきた私には、ひとつの答えが示されたことが救いにも感じました。
「いつまで待てばいいの。もう十分、罪を償ったじゃない」
ストーリーの後半、グレーテルの悲痛な叫びに、ステージも客席も皆息を呑みます。
その瞬間、「罪人」と「赦されるべき人」がくるりと逆転する感覚になりました。
ステージを2回見たところで、やっと最後のソウのセリフに気がついて、帰り道まで泣きじゃくりました。
(1回目はその直前のキリエさんに全部持っていかれて聴き逃していました。)
ソウが、ドロシーのためにやったこと。
それでもソウが、最後にみんなに混ざり笑っていられた理由。
舞台ソウの出現と、彼の言葉によって、だんだん心の整理が着いてきました。
物語の余白はただ染められたのであって、ページを潰されてはいない。
これだけの展開を経てなお、本質を保ったまま姿を変えていくオズマフィアという物語の強さに惚れ直すばかりです。
明日の千秋楽、楽しみです。
おわり
【2017/3 追記】ラヴ♥コレクション 2016 in Autumn 参加のお知らせ
二次創作の話。
たぎったときに書くという心構えで時々、小説を書いています。
やっとイベントに参加できる環境になったので、
ぼちぼち書いていたソウ×フーカの短編をまとめて本にしました。
通販のお知らせ
ラヴコレクション 2016 in Autumn
無事に終了致しました!
初めてのサークル参加でしたが、楽しく過ごすことができました!
ありがとうございました。
頒布しました小説本をpixivboothにて通販致します。
サンプル載せてありますので、参考にどうぞ。
yataiura-note.booth.pm
通販終了いたしました!ありがとうございました。
次回は`2017年5月のラヴコレ参加を予定しております。2月に参加できなかったのが悔しいのでがんばります。
それまでは、またマイペースなぐだぐだ考察感想ブログに戻ります。
以下、今回のお品書きです。
◆11月3日(木・祝)東京流通センター
◆ラヴ♥コレクション2016 in Autumn
◆スペース【う23】屋台裏ノート
にて頒布予定です。
サンプルはこちら
ほか、ロビン・フッド×フーカのコピー本を予定しています。
また、イベント後の通販もできたらと考え中です。
自分の中で考察と創作の場を分けていたつもりでしたが
このブログの名前をサークル名にもってくると
これ以外にないというくらいしっくりきました。
マイペースながら続けてきたので愛着があります。
いつか考察本も作ってみたいです。
今は「ソウフーの本を!生み出したぞ!自分の手で!」という気持ちでいっぱいです。
会場では初めてのサークル参加に緊張で震えて座っていると思います。
そっとお立ち寄り頂けましたらうれしいです。
イベント公式サイト
乙女ゲーム全般オンリーイベント