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屋台裏ノート

OZMAFIA!! 感想・考察なぐり書き

「グリムマフィア」グリムの内側、オズの外側

毎年恒例、気合いたっぷりのオズマフィアエイプリルフール企画。

2012年はOZCAFFE!!、2013年はジャム屋さん、2014年はオズ幼稚園でした。

グリムファミリーの幹部スカーレットも受験生だったり保育士だったり、毎年いろいろ。

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2015年はそんなスカーレットとフーカの「もしも」のお話、GRIMMMAFIA!!の体験版。

GRIMMMAFIA!!(グリムマフィア) 体験版

本編冒頭と同じ流れから、フーカはオズではなくグリムファミリーへ。”体験版”なのでごくごく短いのですが、フーカが他のファミリーに入るという「もしも」を叶えるエイプリルフール。同じ世界を違う視点で味わう最高の贅沢でもあります。ゲーム自体も本編さながらの仕様で、ボイス無しにも関わらず頭の中でセリフが聞こえる気がしてきます。フォロワーさんとお話したことも含めて、以下本編との比較と感想です。

 

>> 以下、GRIMMMAFIA!!、OZMAFIA!! PC版、vita版のネタバレを含みます

 

本編と比較して:重箱の隅

OZMAFIA!!PC版、vita版とグリムマフィア。フーカが目を覚ます→シーザーに追われる→助けられる、という流れが同じなので比べてみましたが、特に大きな変更はなくただ重箱の隅をつつくだけでした( 'ω')

  • 冒頭の旅の思い出話:「樵(きこり)」(OZ、OZv)→「木こり」(グリム)
  • 「貴方へと続く」(OZ)→「あなた」(OZv)→「貴方」(グリム)
  • 主人公の名前欄:「???」(OZ、OZv)→「少女」(グリム)
  • グリム主人公は目を覚ますまで顔グラ無し
  • 「あ、あれ……私……」顔グラ:目閉じ(OZ)→目開き(OZv)→目閉じ(グリム)
  • 主人公逃走の背景はグリム領
  • 名前を尋ねられて混乱:「(……知らない、私)」(OZ、OZv)→「(……知らない、『私』)」(グリム)
  • セリフ内に複数文章がある場合、改行は大体OZvに準拠
新しいところ

背景2枚(グリム執務室、屋敷外観)
新規スチル2枚(スカーレットと主人公、ヘンゼルとグレーテル)
デフォルメ絵(グレーテル)

地味ながらなるほどと思ったのは、セリフウィンドウに出る主人公の名前。本編ではフーカが名前を決める前まで「???」だったところがグリムでは「少女」表記になり、より物語らしい雰囲気が出ています。また、vita移植の際にウィンドウサイズに合わせて文章の改行や調整をしたそうで、グリムもそれにならって更に読みやすくなっています。

エイプリルフール企画にも関わらず、描き下ろしにも力が入っています。意識してか時期が前後しているのか、塗りがPC版に近い感じでふんわりしていてかわいいです。キービジュアルまで用意する気合いそのまま。嬉しい。

 

主人公の「名前」について

ここに来て「フーカ」「ドロシー」以外に候補が増えるとは思いませんでした。グレーテル命名「ホモサピエンス」、アダ名はホッちゃん……炸裂するグレーテルの本気にしれっと乗っかるヘンゼル。本当に入力するとスカーレットが止めてくれる、というかやり直しになる。ありがとうスカーレット、グリムの良心。

おなじみのドロシーにすると、ソウに呼ばれるたび、キリエの視線を受けるたびに妙な後ろめたさを覚えます。ソウに「いい名前」なんて言われたら、それはそうだろうねと胃がひりひり。また、名無しの女性ジェーン・ドゥがドロシーと名乗る、それをキリエはポーカーのロイヤルストレートフラッシュに例えます。それ、キリエさんに連れていかれたカジノでフーカさんのビギナーズラックが炸裂したやつですよね。たまりません。

 

各キャラについて

スカーレット

街中を走り回るフーカを呼び止める「待って」というセリフ。なんでもないひとことなのに、本編でいつの間にかフーカを追うようになった彼が発する「待って」の胸に刺さる威力が思い出されて、どうにも大きく受け取ってしまいます。結局スカーレットは何度フーカさんを呼び止めているんでしょうね。
自領内だからとはいえ、赤ずきん的な意味でシーザーのことが本能的に怖いことに変わりはないはずなのに、しっかりとフーカを庇う強いスカーレット。スチルはよくある構図にも思えますが、ここは本編でシーザーがフーカを守るスチルに重ねたい。

グレーテル

さり気なくフーカとグレーテルの服が同じサイズ、という事実に何かドキドキします。お洋服交換とかできるよ。最初からフーカを警戒していて口の悪さが半端ないですが、これが彼女の領域の線引きなんだろうなと思うとかわいいです。この先デレるしか無いですから。バレンタインのグレーテルがめちゃくちゃかわいかったので、フーカといっぱい話してくれて嬉しいです。

ヘンゼル

ヘンゼルって不思議ですね。グレーテルに悪ノリしたかと思いきやスカーレットの意図をすぐに察して行動ができる。グレーテルとスカーレットが両極端だとしたら、真ん中にいるだけではなくどちらにも寄せられる身軽さがある。本編ハーメルンルートでソウとフーカに話しかけるときも、ノリは軽くてもふたりの会話を壊さないテンションで、まさに空気の読める子なんだろうなと思います。モテそう。

フーカ

オズにいるフーカは、ファミリーの一員として自覚するまで長い間「客人」であり周りは保護者でいてくれる。それがグリムだとファミリーの4分の1を担うことになる。貧窮も実感するでしょうし、より強く、早い段階でファミリーのために身を立てていく意識が芽生えそうです。しっかりフーカさん……あまり想像できませんが……。

それから、グリム衣装のフーカがめちゃくちゃかわいい。髪型も、白くてやわらかそうな服もとてもかわいい。赤や青の通常衣装もかわいいですが、白も良いですね。とてもかわいい。

そしてもう一人、スカーレット曰く「(フーカより)もっと迷惑をかける人」。名前こそ出てきませんが、確かにグリムに存在感を感じます。それを意識すると、フーカが加わることを喜んだヘンゼルの「3人が4人になるんだぜ?」というセリフには、4人が3人になったんだよなあと思わずにいられません。

ソウ

ワンシーンしか出てきませんが思うところはあるので書きます。

変わらず広場で店を開くソウは、塔を興味深そうに見上げるフーカをどんなふうに見ていたんでしょう。もしグリムマフィアから各ルートに分岐するなら、と考えると、まずフーカがグリムから”出る”決断はとても重いものになる。それを越えた果てのエピローグ、彼らから再び”大事な人”を奪うことの壮絶さが怖いです。ソウを贔屓目に見てしまう身としては、グリムマフィアのフーカは真相との距離がとても近く、ソウが隠している事実と背中合わせなのでとてもはらはらします。
もし、ウォールフガングマフィア(マフィア?)があったら、ソウに見つかった時点ですぐさま塔に回収→おしまいでしょうか。他のファミリーに入らない限りソウフーは始まりもしないのかと何とも言えない気持ちになります。シザフーもですね。
いやーここまで全部ただの妄想で良かった。

 

グリムマフィアだからこそ見えるもの

なんと言ってもグリムファミリーの絆の強さ。3人の日常会話から、双子そろっての話の通じなさはあくまで対外的なもので、逆にファミリー内の強い信頼の上に成り立っているのがよくわかる。その中にいてどことなくしっかりしたフーカ。オズファミリーとは違う役割が求められ、のんびりしていられない、不安がってばかりもいられないグリムファミリーで、これから自立していくであろう頼もしさがあります。

 

それからオズファミリーの威圧感。単純に画面が占拠される。グリム3人が並んでも背景が見えるのに、オズが出てくるとほぼ見えず……特に縦に長いアクセルと横にばーんってなってるカラミアのコート。そしてその圧迫感がそのまま、支配者マフィアとしての威圧感になっている。いつも通りオズ3人でじゃれあっているだけなのに、おっかない人たちの会話というか一緒に笑ったら殺されそうな、ちょっと肝が冷える感じ。視点が変わるとこうなるのかという感覚がとても面白いです。
オズが街で力を持っていることがわかると同時に、それと渡り合うスカーレットの真摯さ、交渉術を改めて認識できます。

 

グリムマフィア体験版は製品にはならないと念を押されていますが、ここから物語が広がったら、本編以上に激しくハッピーでバッドな展開になりそうでわくわくします。 真相はどうやって語られるのか、その時グリムの3人はどうするのか、もっとハーメルンのことが見えてくるのでは、などなど。最初のエイプリルフール企画だったオズカフェが本編特典CDや今年まさかのコラボカフェで実現したので、グリムマフィアもいつか続きが見られたりしませんかね。
来年もまた、何か楽しみがありますように。

 

 

GRIMMMAFIA-April Fool 2015-
GRIMMMAFIA!!

 

これまでのエイプリルフール

OZCAFFE!!
2012年はOZCAFFE!!*1

 

 

 

OZMAFIA!! - Happy April fools' day!!
2013年はジャム屋さん

 

 


オズ幼稚園
2014年はオズ幼稚園


おわり( 'ω')ノシ

 

*1:数年後コラボカフェにもなったオズカフェの始まり。「オズカフェ」の変遷についてはこちら。

 

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